浅草発「HeWhoMe.Tokyo」が着物アップサイクルシューズで世界へ:伝統と革新が描くサステナブルな未来

日本の伝統美と熟練の職人技が、サステナブルなファッションとして世界市場に挑む。東京・浅草発のフットウェアブランド「HeWhoMe.Tokyo(ひふみ東京)」が、2026年9月にサウジアラビア・ジェッダで開催される「4th Saudi Fashion & Textile EXPO」に、日本貿易振興機構(ジェトロ)の「ジャパンブース」の一員として出展する。この動きは、日本のものづくりが持つ底力と、伝統を現代に再解釈する革新性が国際的に評価されていることを示している。

日本の伝統とサステナビリティが世界で評価される背景

現代社会において、サステナブルなファッションへの関心は世界的に高まりを見せている。使い捨て文化からの脱却や環境負荷の低減が求められる中で、日本の「もったいない」精神と、物を大切にし、再利用する文化が改めて注目されている。HeWhoMe.Tokyoは、この精神を具現化したプロダクトとして、ヴィンテージ着物という日本の伝統的な衣装に新たな価値を見出し、現代のファッションアイテムへと昇華させている。

HeWhoMe.Tokyoが提案する「着物アップサイクルシューズ」の魅力

HeWhoMe.Tokyoが手掛けるのは、ヴィンテージ着物をアップサイクルして作られるサステナブルなスニーカーである。古くなった着物や役目を終えた着物に新たな命を吹き込み、日本の伝統美が持つ独特の色合い、柄、素材の風合いを最大限に活かしつつ、日常使いできるスタイリッシュなスニーカーとして再構築している。一足一足異なる表情を見せるデザインは、まさに「世界に一つだけ」のアイテムであり、日本の歴史と文化を足元から感じられる点が大きな魅力である。

浅草が育んだ「手釣り」製法が生み出す極上の履き心地

HeWhoMe.Tokyoの製品は、その美しい見た目だけでなく、浅草の熟練靴職人によって施される希少な技法「手釣り(Tezuri)」によって、他に類を見ない履き心地を実現している。「手釣り」とは、靴の甲革(アッパー)を木型に沿って職人の手で立体的に形作る、非常に手間と技術を要する工程である。この手作業により、素材が無理なく活かされ、まるで足の一部であるかのような、驚くほどのフィット感が生まれる。プレスリリースでは「生きている履き心地」と表現されており、足の形を整え、動き続ける足に寄り添うその感覚は、一度体験すると忘れられないものとなるだろう。

東京・浅草は、150年以上にわたり革靴作りの歴史的聖地として知られている。タンナー(革を加工する職人)や熟練職人たちが密接に関わり合う独自の「エコシステム」が育まれてきた場所であり、有限会社アクストは、この浅草が持つ靴作りのDNAを受け継ぎ、伝統技術を未来へと繋ぐ役割を担っている。

国際的な舞台で存在感を示す日本のものづくり

HeWhoMe.Tokyoは、そのユニークなコンセプトと確かな品質で、すでに世界中の注目を集めている。フランス・パリの「メゾン・エ・オブジェ」や、台湾の「Creative Expo Taiwan」といった国際的な展示会への出展実績も豊富である。さらに、2025年にはサウジアラビアのファッションショーのコレクションにも採択されるなど、着実に海外での評価を高めてきた。今回のジェトロ「ジャパンブース」での出展は、ブランドの信頼性と、日本のものづくりが持つ国際的な競争力の高さを改めて証明するものである。

このシューズの価値は、単なる価格では測れない。ヴィンテージ着物の物語、職人の熟練の技、そしてサステナブルな未来への想い。これら全てが織りなす「唯一無二の価値」こそが、HeWhoMe.Tokyoを特別な存在にしている。

HeWhoMe.Tokyoを企画・製造する有限会社アクストは、東京都台東区に本社を置き、「靴を通して、日本の伝統を未来に繋ぐ」という明確なビジョンを持ち活動を続けている。彼らの取り組みは、失われつつある日本の美しい文化や職人技を、現代のライフスタイルに合う形で再提案し、次の世代へと繋ぐ素晴らしい挑戦である。

今回のサウジアラビアでのイベント詳細は以下の通りである。

  • イベント名: 4th Saudi Fashion & Textile EXPO
  • 会期: 2026年9月24日(木)~27日(日)
  • 会場: サウジアラビア・ジェッダ
  • 出展ブース: ジェトロ「ジャパンブース」
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