他にはないレインシューズを、現在も受け継がれるセルビアの農夫靴「オパナック」

革靴のような見栄えのラバーシューズ「OPANAK(オパナック)」 新しいレインシューズのブランドかと思いきや、歴史ある東欧のブランドとのこと。 日本代理店様にブランドヒストリーなどをお聞きすることができたので、ご紹介していきます。

目次

南東ヨーロッパ・セルビアの農家で、今も愛用され続ける農夫靴「OPANAK(オパナック)」。
農夫靴としての機能性はもちろん、ファッション性の高さにも惹かれ日本に持ち帰ってきたのが、名古屋市に会社を構える「株式会社BOWCLAP」さん。

今回は、BOWCLAPさんにお伺いした「OPANAK」の歴史や魅力的な商品についてご紹介していきます。


OPANAK / オパナック

実は長い歴史を持つ「OPANAK」。
1935年、セルビアの民族衣装である先の尖った革靴「オパナック」を生産する小さな靴工房から全ては始まりました。

農業国であるセルビアでは、多くの農夫が革靴の「オパナック」で農作業を行っていました。
しかし革靴では滑りやすく、水に弱い、そんな農夫たちの悩みを解決すべく工房の創始者であるミタ・ガガとチェッキチ兄弟が開発した当時としては画期的なゴム製の「オパナック」。
それこそが今回ご紹介する「OPANAK」の始まりとなり、その後、四半世紀以上ほとんど形を変えずセルビアの方々に愛され続ける国民的シューズになっていきます。


続いては「OPANAK」のラインアップをご紹介していきます。



ストラップ

セルビアでは今も農夫に愛用されている「ストラップ」
四半世紀以上ほとんど形を変えず作られているのに、どこか「今」を感じさせるデザイン。
全身ラバー仕様なので、レインブーツまではいらない小雨の日はもちろん、革のような質感で普段履きにも使いたくなる1足です。

PRICE:6,300円(税抜)
SIZE:35/36/37

ブラック以外もレトロな雰囲気にコーデを楽しめそうなラインアップ。
ガーデニングシューズにしても良さそうです。


最初はストラップのベルトに穴が開いていません!
自身で調度よい箇所に穴を開けるスタイル。
このような仕様もセルビアで現役で扱われている靴だと感じられ、愛着が沸きますね。

オパナック1935

冒頭で紹介した革靴の「オパナック」をラバー製で復刻させた「オパナック1935」
とても農作業用だったとは思わない綺麗な形でデイリーユースで使いたくなる仕上がりです。

PRICE:6,800円(税抜)
SIZE:35/36/37/38/39/40/41

サンプルを履かせていただきました。
程よいゴムの光沢感で、ぱっと見革靴を履いているようなイメージです。
着用画像が少しキレイ寄りなパンツで合わせていますが、デニムやカーゴなどに合わせても相性◎です。


OPANAKの特徴

バルカナイズ製法

OPANAKは、ゴムに硫黄を添加し、熱すると硬化するゴムの加硫法を用いた「バルカナイズ製法」で作られています。
100度以上の釜で1時間以上加熱したうえ、冷ますために大型扇風機の風に長時間さらし、RUSTと呼ばれる靴型に職人がパーツを一つずつ貼って仕上げる大変手間がかかるこの製法を職人が1点1点行うことにより、繊細な形を崩さず丈夫で剥がれにくいといった耐久性が生まれる仕上がりになっています。

「農夫靴」としての機能性

セルビアでは現役の「農夫靴」ですので、足先を守るようにつま先部分は厚みを持たせ、靴底には滑り止めの為に溝が施されるなど、農作業のためのスペックを備えています。


株式会社BOWCLAP

「OPANAK」のご紹介はいかがでしたでしょうか?
デザイン性の高さはもちろん、今も現役の農夫靴で活躍しているという機能面でのバックボーンもしっかりとした要注目のブランドです。

また、公式には打ち出しをされていないのですが、セルビアは裕福な国というわけではなく、日本で「OPANAK」が広まると現地の若者たちの仕事にも貢献できるという側面も持っています。
セルビアの靴工房と、それを日本へ繋げるBOWCLAPさんの思いのこもった「OPANAK」をぜひお試しください。