「実験室」から生まれる未来のベーシック
MUJI Laboは、2005年から無印良品の衣服づくりにおける「実験室」として機能してきた。その活動の根底には、良品計画が掲げる「感じ良い暮らしと社会」の実現、そして「簡素が豪華に引け目を感じることのない価値観」という哲学がある。2024年秋冬シーズンには、衣料品のものづくりの原点を見つめ直すリニューアルを経て、実験的かつ挑戦的な姿勢をさらに強化している。
今回のコレクションも、単なる流行を追うのではなく、素材の持つ力を最大限に引き出し、細部にまでこだわった丁寧なものづくりが特徴である。これは、未来の無印良品の商品へと繋がる重要な一歩であり、服を消耗品としてではなく、長く愛用し、その変化を楽しむ「育てる服」という新しい価値観を社会に提示している。
高耐久性と快適性を両立する革新素材
本コレクションの核となるのは、耐久性と快適性を追求した革新的な素材である。特に注目すべきは、高密度に織り上げられた帆布(コットンキャンバス)と、環境負荷を低減した再生ポリエステルデニムである。
使うほどに深まる風合い「育てる帆布」シリーズ

高密度に織り上げられた帆布は、単に丈夫であるだけでなく、水に強く、通気性まで兼ね備えている点が特徴である。使い込むほどにやわらかさが増し、色合いや風合いが肌になじんでいく過程は、着る人にとって大きな魅力となる。また、太番手の双糸を高密に織り上げ、表面に微起毛を施すことで、新品の状態から長年愛用してきたようなヴィンテージ感が楽しめる。
主なラインナップは以下の通りである(2026年1月発売)。
- 婦人 コットンキャンバス タックバレルパンツ:9,990円
- 紳士 コットンキャンバスダブルニーパンツ:9,990円
- 婦人 コットンライトキャンバスフードブルゾン:15,900円
- 婦人 コットンライトキャンバスドローストリングパンツ:9,990円
- 紳士 コットンライトキャンバス フーデットブルゾン:17,900円
- 紳士 コットンライトキャンバス イージーカーゴパンツ:9,990円

これらのアイテムは、その機能性と耐久性を考慮すると、価格以上の価値を提供する。長く愛用できることを考えれば、賢明な投資であると言える。
地球環境に配慮した再生ポリエステルデニム
ファッション業界における環境負荷は喫緊の課題である。MUJI Laboは、この課題に対し、再生ポリエステルを使用した次世代のデニム素材を開発した。

このデニムは、「デニムらしい強度とインディゴ染めのような色」を保ちつつ、色落ちがしにくいように糸の芯まで染める特別な染色方法を採用している。これにより、お気に入りのデニムがすぐに色褪せる心配が軽減される。メンズアイテムでは軽めのウォッシュ加工でリアルなデニムの表情を再現し、ウィメンズではノンウォッシュで洗練されたツイルラインを活かすなど、細やかなこだわりが随所にみられる。
主なラインナップは以下の通りである(2026年2月発売)。
- 紳士 再生ポリエステルデニムジャケット:12,900円
- 紳士 再生ポリエステルデニムワークパンツ:9,990円
- 婦人 再生ポリエステルデニムバレルパンツ:9,990円
環境に配慮しつつ、機能性とデザイン性を妥協しないMUJI Laboのアプローチは、持続可能なファッションへの貢献を示している。
日本の伝統技術が織りなす着心地の良さ
MUJI Laboの素材探求は、海外の技術に留まらず、日本の誇る伝統技術にも着目している。日本の風土から生まれた知恵が、現代の日常着に息づいている点は特筆すべきである。
滋賀県「高島ちぢみ」で叶える夏の快適さ
滋賀県高島市で生まれた伝統産業「高島ちぢみ」は、通常の糸の1.5~2倍も強く撚ることで生まれる生地の凹凸が特徴である。この凹凸が衣服と肌の間に空間を作り、吸放湿性、通気性、速乾性を高める。日本の蒸し暑い夏でも、肌にまとわりつくことなく快適に過ごせる設計である。
- 男女兼用 高島ちぢみイージーパンツ:7,990円(2026年4月発売)
和歌山で編み立てたなめらかなカットソー
ニット産業が盛んな和歌山県では、長年培われた職人の磨き上げた技術によって、なめらかな風合いのカットソーが編み立てられている。肌に触れるものだからこそ、質の良いものを選びたいというニーズに応える逸品である。

- 紳士 和歌山で編み立てた天竺クルーネック半袖Tシャツ:4,990円(2026年4月発売)
日本のものづくりを応援しつつ、これほど快適なアイテムを手に入れられることは、消費者にとって大きな魅力である。特に夏場の肌着として、その品質を体感することは価値がある。
足元を彩る機能的なフットウェア
ファッションは足元まで抜かりない。MUJI Laboからは、機能性とデザインを両立したフットウェアも登場する。
伝統製法と現代技術が融合したスニーカー
スニーカーの耐久性を高める伝統的な製法である「バルカナイズ製法」を採用したキャンバスローカットスニーカーが登場する。

ソールを中空構造にすることで、軽さと歩行時の衝撃を和らげる工夫が凝らされている。ゴム紐仕様で着脱も容易であり、足に快適にフィットする設計である。シンプルながらも計算し尽くされたデザインは、多様なコーディネートに合わせやすい。
- 婦人 キャンバス ローカットスニーカー:15,900円(2026年3月発売)
- 紳士 キャンバス ローカットスニーカー:15,900円(2026年3月発売)
安定した履き心地のレザーヒールベルトクロッグシューズ
こちらもバルカナイズ製法で作られたクロッグシューズである。踵をホールドできるヒールベルト仕様とすることで、クロッグ特有の脱げやすさを解消し、より安定した履き心地を実現している。上質なレザーが、足元に品格を与える。

- 婦人 レザー ヒールベルトクロッグシューズ:17,900円(2026年4月発売)
- 紳士 レザー ヒールベルトクロッグシューズ:17,900円(2026年4月発売)
これらのフットウェアは、素材選びから製法、機能性まで徹底的にこだわり抜かれており、長く愛用できる品質を提供している。
発売情報と今後の市場性
MUJI Labo 2026年春夏シーズンアイテムは、2026年1月19日より無印良品の一部店舗およびネットストアにて順次発売される。
取り扱い店舗(日本国内18店舗)
- 札幌パルコ
- 代官山
- 銀座
- 新宿靖国通り
- ルミネ新宿
- 池袋西武
- 渋谷西武
- 吉祥寺マルイ
- NEWoMan YOKOHAMA
- テラスモール湘南
- マルエイガレリア
- グランフロント大阪
- 心斎橋パルコ
- イオンモール橿原
- 京都BAL
- 神戸BAL
- 阪急西宮ガーデンズ
- ソラリアプラザ
- 無印良品ネットストア
また、中国大陸、アメリカ、フランスなど海外14の地域でも順次展開される予定である。詳細はMUJI Labo特集ページにて確認できる。
今回のMUJI Labo 2026年春夏コレクションは、単なるファッションの提案に留まらず、素材への深い洞察、環境への配慮、そして日本の伝統技術への敬意が感じられる「実験室」の成果である。耐久性があり、着心地が良く、そして地球にも優しい。これからの時代に求められる「感じ良い暮らしと社会」を、ファッションを通じて実現しようとする無印良品の真摯な姿勢が伝わってくる。本コレクションは、持続可能な消費が重視される現代において、ファッション業界における新たな市場価値を創造する可能性を秘めている。
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