2021年6月7日 更新

グッドイヤーウェルト製法より格下?気になるマッケイ製法のこと

革靴を探すとよく見る「グッドイヤーウェルト製法」と「マッケイ製法」。 お店で買い物をしていてもこちらは「グッドイヤー」なので、長く履いていただけます等の売り文句は聞くのに、 「マッケイ」推しの売り文句はあまり見ない気がします。 マッケイはグッドイヤーウェルトよりランクが低いのか?そもそも「マッケイ製法」って何なのか? ということで、今回は「マッケイ製法」にスポットを当てどのような靴の作り方なのかを調べていきます。

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「グッドイヤーウェルト」と「マッケイ」ともに靴の製法のことで、特にこの2つはメジャーな製法のため革靴を探したことがある方なら目にする機会も多いかと思います。
製法といわれても、履きやすくて見栄えが良ければ気にしないよ。てなご意見が多いのですが、その履き心地や見栄えにも関わってくるのがこの「製法」。

今回は「マッケイ製法」にスポットを当て、そもそもどんな製法なのか調べていきます。



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まずは、2つの製法の靴を並べてみました。
ぱっと見て、気になる違いはありましたか?




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着目していただきたいのが、張り出しているアウトソール箇所の「コバ」部分。
マッケイの方が、グッドイヤーよりも張り出しが少ないですね。
実はここに製法の違いが出ています。(※1)

縫う箇所の違い

マッケイ

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マッケイ製法について簡単な説明を作ってみました。
画像の通り、靴のアッパーと中底、そしてアウトソールの部分が縫い合わされています。
マッケイの靴のインソールをめくるとアウトソールと繋がる縫い糸が入っています。

【メリット】
・やや軽量で、返りの良い仕上がりになる。
・コバがあまり張り出さず、スマートな見た目に。(※1)

【デメリット】
・靴底と中底がダイレクトに縫われているので、水が浸入しやすい。
・あまりソール交換ができない。
→ただ、ソール交換に関しては1回なら出来るや、複数回できる等、様々な意見があるのでリペアショップと相談していただくのが確実です。


グッドイヤーウェルト

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対してグッドイヤーですが、アウトソールがコバ部分と縫い合わされています。
中底とアウトソールが繋がっていないのが、グッドイヤーが雨に強く、ソール交換に向いた靴といわれる所以です。


(※1):わかりやすい説明の為にコバの張り出しを基準にしましたが、グッドイヤーでも張り出しを抑えて作られているもの、マッケイのコバにフェイクの縫い糸が走らせてあるものもあります。
コバだけで製法の判断がつかないこともありますのでご注意ください。
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