革の靴底「レザーソール」とは

「ラバーソール」と「レザーソール」どちらが良いのか? 永遠のテーマの用に扱われていますが、それは一旦置いておき、 そもそもレザーソールとはをテーマに調べていきます。

目次

革の靴底

前回のダイナイトソールのご紹介に続いて、
今回は「レザーソール」に関して調べていきます。


「革の靴底=レザーソール」
読んで字のごとく、上記の画像のように靴底、アウトソールが革のタイプの物で、
靴を見ていれば目にされることも多いと思います。


滑るし、水に弱いし、なぜ革のアウトソールが必要なのか?
そんな意見もよく聞くレザーソールには、こんな利点が!という事をご紹介していきます。

①見ため良し

いきなり好みの問題ですが、やはりレザーソールは見栄えが良いです。
クラシックなその見た目に惹かれる人が多いのも事実。
また歩行時に革底特有のコツコツ音が好きな人もかなり多数です。
いきなり感覚論ですが、外すことのできない革底のメリット①です!

②通気性良し

革なので、通気性、耐熱性に優れています。
一日履いている靴だからこそ、蒸れに強い点は大事ですね。

また、革なので当然履く程に馴染みが良くなっていきます。
履きこんでアッパーと共に足になじんでくる感覚はレザーソールならでは。


③デメリット

やはり、紹介する以上は良いところ以外も上げなくてはいけませんね・・・
よく言われる問題点が、
①滑る
よく滑ります。
地下鉄のホームなどでは慣れてない人は細心の注意で歩いてください。
②水に弱い。
③減りが早い
革なので、ケアをこまめにしていないとカビが生えることも。
不便な点が多すぎると思われた方も多いかと思いますが、
徐々に革が馴染んでくる感じや、ケアをしているうちに湧いてくる愛着などは革底の醍醐味ではないでしょうか。
マニアック過ぎると思わず、ぜひ一度お試しに。

レザーソールの種類

実は多くの種類がある革の靴底。
いくつかご紹介していきます。

シングルソール

その名の通り、1枚の革で構成されたアウトソールです。
ビジネス、ドレスの基本的なソールです。
足馴染みが良く、育っていく過程を早く感じられるソールではないでしょうか。

ダブルソール

先程のシングルソールの間にもう一枚革を挟んだものをダブルソールと呼びます。
このインソールとアウトソールの間に挟んだソールのことを「ミッドソール」と呼び、耐久性、耐水性が
向上します。
ですが、1枚底が増えているので重量が増し、足馴染みもシングルより悪くなります。
堅牢なイメージのカントリー系のシューズに多く用いられています。

トリプルソール

ダブルがあれば当然トリプルも存在します。
「J.M.ウェストン」のトリプルソールが有名どころではないでしょうか。
しっかりしたドレス顔にごつく張ったコバはかっこいいの一言です。

カラス仕上げ

ここからは仕上げに関して、
画像のように真っ黒に仕上げたものをカラス仕上げと呼びます。
よりフォーマルな物に採用されているイメージです。

また、地面に触れる部分以外(土踏まず、アウトソールの腹部分)を黒く仕上げる「半カラス仕上げ」も
あり、そちらもドレッシーな印象を与えます。

靴マニアへの第一歩?

今回ご紹介したのは、「レザーソール」とは入門編です。
まだまだ製法等、今後ご紹介したい事が山ほどあります!
まずはこの記事でレザーソールに興味をお待ちいただき、次にケアの仕方。。。と、
掘り下げればきりがない革靴の知識。
この記事が靴好きへの第一歩になれば幸いです。